Harvard Business Reviewの中で、リチャード・フロリダというジョージ・メイソン大学の教授が興味深い事を言っている。
(今回の主題はクリエイティブ・クラスについて。ちなみに、クリエイティブクラス
とは、新しいアイデアや技術、コンテンツを創出し経済を成長させる機能を担う人々)
彼はこのコラムの中で、ノーベル賞経済学者のロバート・ルーカスの論文を引用して
以下のように言ってる。
・都市に人的資本が集まれば集まるほど、集積化した人的資本が都市の成長を
速め、生産性を増加させる。つまり、集中それ自体が、外部効果として
経済にプラスに作用する。そして新たな人的資本をひきつける。
そして、リチャード・フロリダは、それを前提とした上で、
トーマス・フリードマン(フラット化する世界 の著者)
が言うところの
「グローバリゼーションの結果、経済活動が世界中に広がり、アウトソーシングが生じ、世界はフラットになった」
という主張は、この世界(地球の経済市場)の半面でしかないと言い、
実際は、
再構成された経済活動は、特定の地域に非常に集中するのが実態だと。
そして、クリエイティブ・クラスは結局のところ、
日本でいえば東京や大阪のようなエリアに集中すると。
(かれは東京から大阪にかけてをメガ地域と定義してたけど)
で、僕が面白いなぁと思ったのは
彼(リチャード・フロリダ)がそういった状況を踏まえ
「住む場所の選択が人生で最も重要な決断となる理由」
というタイトルの本を今書いているということ。
つまり、彼はこの世界はフラットではなく、
凸凹していて、住む場所によって収入も違えば、出会う人々も違うんだと
(当たり前のようで、実は深い事いってます)
仕事にしてもガールフレンドにしても、住む場所として選ぶ場所が
それらに大きく影響していると、真剣に本を書こうとしていること。笑
当たり前のようで、住む場所(エリア)が実は自分の人生に大きな影響を与えているんだいうことを、人々は大きく意識していないんだと彼は言っています。
そんな重要なことが、
実はあまり意識されていないのではないかと彼は着目したわけですねぇ。
だから、彼は
「住む場所の選択が人生で最も重要な理由となる理由」
なーんて本を真剣に取り組んでいる。
半年かけて、グローバルにリサーチするそうです。
読んでみたい。